猫舌フーフー
みなさんもどこかで聞いたことがありますか?
欧米の方達と比べて、日本人は熱さに強いことを。
この熱さとは食べ物のことです。
あっつあつの食べ物を食べられるかどうか。
私が以前見たテレビ番組では、日本人と海外の方の男女一名ずつ、4人が鍋焼きうどんを食べ比べしていました。
日本人の男女が早く食べ終わり、海外の方はとても てこずっていたのを覚えています。
最近この以前に見た番組は本当だなぁ、とカナダに来て実感しています。明らかに私はホームステイ先のご夫婦と比べて熱い食べ物に強いです。
夕ごはんを一緒に食べている時、よくお二人は”フーフー”しています。
特にご主人は熱いものが苦手です。
「熱すぎる!!」と言ってメイン料理を食べるのを途中で諦め、サラダや別のものに移ることが多いです。
時々日本のごはん(お米)に近いものが出るのですが、炊き立てを食べられるのは私だけです。
こちらのご家庭では、ごはんは炊いた釜ごと(二合炊きくらいのサイズ)食卓にあがり、自分でお皿に取り分けるスタイルです。お二人はごはんを盛らず、広げて冷まします。
イタリアンやフレンチのレストランではライスが平皿で出てきますが、
あれはもしかしたらごはんを冷ましているのかもしれません。
コーヒーも淹れたてを飲むことはできず それどころか奥様は、冷蔵庫から冷えた甘いコーヒー用のクリームを出し、コーヒーにたっぷり注ぐのに”フーフー”しながら飲んでいます。わたしはゴクゴク飲める温度です。
時々遊びにくるお孫さん達も、卵焼きやホットケーキを”フーフー”してから食べています。私は今までにホットケーキを”フーフー”したことあったかなぁ。
熱い食べ物が平気な私にとって、不思議でなりません。出来立ての食べ物は熱い時が一番美味しいのに。
カナダの方たちは日本の猫舌の方よりも熱さに弱いように思います。
けれど、本当に熱い?と思ってしまいます。
私は、これも文化なのではないか、と思うのです。カナダ国民全員が猫舌のはずがないです。
以前見たテレビ番組では、海外の方は熱い食べ物の食べ方を知らないから食べることができないと締めくくっていました。私も同じように思います。
熱い食べ物の食べ方を教わっていない。言い換えると、熱い食べ物は”フーフー”して食べる。と教わってきているのです。
夕食は私にとって食べはじめから丁度いい温度のお料理が多いです。ですがお二人には熱く、一緒に食事をはじめても、お二人の方が食べ始めるのが遅い時があります。
食べるスピードが私は遅めです。トータルの食べている時間は私の方が長いのですが、お二人と食べ終わりは同じになります。
食べるペースが早い人とごはんを食べる時、私は焦ってしまうのですが、今は自分のペースで食べることができます。
私はフライングスタートしているのです。
熱い物が食べられることが思わぬ利点を生みました。
今日も読んでいただきありがとうございます。