とりあえず快適カナダ生活 SI’s diary

きっとカナダを好きになる

旧知の仲

私の通っているカナダのカレッジは3学期制です。

春、夏、秋学期があり、私は今年の秋からお世話になっています。

もうそろそろ秋学期も終了です。期末試験が近づいてきました。

 

先生によって成績の出し方が違うのですが、経済学や英語のライティングの授業は中間や期末試験の他にも小テストや課題からも評価されます。授業の積極性や出席率も大切です。

毎回の授業で評価されることは大変のようにも感じますが、会計学の成績は中間試験と期末試験の2つだけで判断されます。

こちらも大変です。

真面目に授業を受けていても授業態度は評価対象ではなく、完全に実力&結果主義。なかなかシビアな世界です....。

 

12月の二週目に行われる期末試験対策はずっと前からはじめています。会計学の知識に加えて英語も理解しなくてはいけないので、英語勉強中の私はとても時間がかかります。

でも、時間がかかる分それだけ忘れにくいようです。

不思議と一度納得すれば解き方や会計学の専門用語の難しい単語もずっと覚えていられます。

それがわかってからは復習よりも予習に力を入れ、わかるまで焦らずじっくりゆっくり進めています。

 

 

会計学のテキストで納得までに時間がかかる問題がありました。

 

原因はこれです。 

Cancelled Cheque

chequeは小切手です。カナダ英語では小切手のCheakはChequeと書きます。

 

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この”キャンセルドチェック”を

取り消しされた小切手だと思い、計算から抜いていたら合計が答えと合わないのです。

 

問題は銀行口座と手元の現金との帳簿合わせをするものでした。

長い問題文の中にはひっかけの文章がいくつもあるので、どれが月末の残高に関係するのかしないのか、読み解いて合計していきます。Cancelled Chequeはひっかけと判断して、合計から抜いて計算していました。

 

テキストには最終的な金額のみ記載され解説がありません。自分で解答を導かないといけません。合わない金額はこのCancelled Chequeと一致しています。

答えから逆算するとこの金額を合計に入れるようですが、

キャンセルされているのになぜ月末の合計に加えないといけないのか、

それとも他の項目に計算間違いがあってたまたまこの金額と同じになってしまっているのか....

 

何度も一から計算し直し、この一問に1時間くらいかかりました。

 

結局日本語でCancelled Chequeを説明しているブログを見つけて疑問が解決しました。

これは取り消しされた小切手ではなく、支払い済の小切手なのです。

 

キャンセルは知っている単語なので、この単語の意味を調べようとは最後まで思いませんでした。調べたらキャンセルには消印を押すという意味がありました。

 

 

ハガキの消印はハガキの取り消しではなく、そのハガキが使用済みという意味です。

小切手も同じです。使用済み。つまり支払い済の小切手という意味だったのです。

 

キャンセルではなく、もっと難しい単語だったら単語の意味をはじめから調べようと思ったのですが、知っている単語だったのが災いしました。

 

旧知の仲と思っていたら意外な一面を見せられた気分です。そういうのは友達ならやめてほしいです。

 

 

小切手といえば、

私は日本で小切手を使ったことがありませんでした。

 

ですがカナダに来てから何度か小切手を切っています。

小切手を切るなんて、少しかっこいい。

 

カナダでは支払いの時に小切手を使うことは一般的です。

学校の授業料を先日も小切手で支払いました。紙が現金の代わりになるなんて私には不思議な感覚なのですが、これも異文化体験と思い大きな金額の支払いは小切手を楽しんでいます。

 

大人になると初めての体験ってなかなかできないと思います。初めてすることは不安もありますが、とても楽しい。

異国に来るとそれがたくさんできます。

 

小さい時に初めての経験をしても、それが初めてのことだとあまり認識しないで過ぎてしまいますが、大人になってからする初めての経験は初めてだとわかってするので思い出として残ります。

 

思い出になれば忘れにくいです。初めて新しい意味を知った”キャンセル”も思い出となった今は、ずっと覚えていられます。

Cancelled Chequeが期末試験に出てもどんとこい!です。