おにぎりの話
ホームステイ 先では夕食で余ったものをガラスの器に移し、冷めてから冷蔵庫に入れています。
わたしは夕ごはんの後、食器拭きとそれから余ったお料理を器に移すお手伝いをしています。
時々出るごはん(お米)、私は日本でお米粒ひとつひとつに神様がいるっと言われて育ったのですが、そのことをホームステイ のご夫婦にと話しました。
しかしです。
神様。
God なのですが、何度発音しても伝わりませんでした。
Gotと聞こえるようで、最終的にOh my god のフレーズの god っとがんばって説明してやっとわかってもらえました。
そもそも神様が何かに宿っている感覚がないカナダの人にこのことを伝えることが、私の英語力では無謀でしたし、神様がたくさんいることも不思議なようでした。
そして発音です。
オーマイガッ!
あまり女性は使わないと聞いていたので日常で使ったことはなかったのですが、
私の Got が通じないとは思いませんでした。まさにオーマイガッ!です。
それから少し経って、サーモンのグリルが夕食に出されました。
いつも多めに作られる料理。この日もサーモンは翌日に越されました。
お昼の時間私はハムのサンドイッチを食べていたのですが、
帰ってきたご夫婦はサーモンのサンドイッチを作っていました。
昨日はご飯(お米)も出たので日本でサーモンはおにぎりの具になる話をしたかったのですが、Got の件から何かを英語で説明することに私はすっかり自信をなくしていました。
おにぎりの話、結局言えずに終わってしまいました。
そしてまた少し経って、コーヒーをいれリビングで飲もうと思ったのですが、
コースターが見当たりません。
テーブルに熱いものを置くとき、ご夫婦は必ずコースターを使います。
私も気付いてからはコースターを使うようにしていました。
奥様にコースターはどこですか?
と訪ねたら、すぐに出してくれ、そしてコースターの単語を知っていたことと発音を褒められました。
日本でもコースターはコースターですが、
発音を褒めてもらって、私はとても嬉しかったです。
底辺まで落ちていた自信が回復しました。
こんな小さなことで自信は乱高下します。
通じなくてもチャレンジする気持ちはあるのですが、
相手が理解しようと必死なのを見ると申し訳ない気持ちになってしまうんです。
話し始め、通じないならやっぱりいいや。とはいきません。相手に悪いです。
誰かともっと話をしたい。
その気持ちがあれば、一人でも会話の練習ができます。
自信は簡単に無くなりますが、すぐに戻ってきます。
もっと一人で練習して、そして実践して、自信をつけて。
そして不意におにぎりの話をする機会ができたら、今度はおにぎりの話をしたいです。