とりあえず快適カナダ生活 SI’s diary

きっとカナダを好きになる

おばあちゃんの知恵袋

もう亡くなってしまった私のおばあちゃん。

 

昔、おばあちゃんのお家にお泊まり行った時、

朝起きて布団をたたもうとしたら、

寝ている間にお布団が湿気っぽくなってるからすぐに畳まないで、

広げておいて〜。

朝ご飯の後にたためば良いよ。

と言われたことがあります。

 

人は寝ている間に水分が奪われます。

布団が吸ってしまうようです。

 

おばあちゃんからそれを言われてから、

自分のお家でも朝ベットから起き出したら布団をきれいに直さす、

パーっと広げ、少し経ってから整えます。

 

習慣になっていたのでカナダに来てからも、

特に意識せず続けていました。

今日、ふと思い出したのです。

私のこの習慣のきっかけはおばあちゃんでした。

 

 

習慣は文化に似ていますが、

個人個人の差は文化よりあるように思います。

 

お布団の件を教えてくれたのは父方の祖母だったのですが、

私の父にはこの習慣がありません。

父の習慣にはならなかったようです。

 

習慣になり得るものは、早寝早起きなどその人にとって良いことも、タバコなど悪いこともありますが、

その人にとってはなんらかのメリットがあると思います。

きっと小さい頃の父にとっては布団を整える作業は面倒なことだったのかもしれません。メリットがなかったのだと思います。

 

カナダに来てからカナダの文化や考え方を知り、

私の生活の一部になることがありました。

 

天気の良い日は公園に散歩へ行く。

部屋のドアは開けておく。

理由もなくテレビを見ない。

などです。

 

それから、考え方にも変化がありました。

もっと家族や親戚、友達を大切にしようと思ったのです。

 

ホームステイ先のご夫婦は親戚のどなたかがお誕生日だと、プレゼントとメッセージカードを用意しその方のお家を訪問します。

その方が例え70歳以上の いとこ でもです。

親戚みんながお祝いするのです。

 

ご友人もよく訪ねてきます。

だいたいは前もった連絡があるようですが、

不意に訪れる場合でもご夫婦はウエルカムと迎え入れます。

 

そして何時間も楽しい会話をしています。

 

私は友達と会う時はまず外です。

自宅に招待することはほとんどありません。

なので初めのうちは大変そうだなぁと思っていました。不意のお客様に対応しないといけないのは。

 

しかしご夫婦の楽しそうな様子を見て、

自宅に招待することをもっと気軽なものと考えるようになりました。

 

私の考え方が少し変わってきたようです。

 

日本に帰ってからこの変化が習慣化するかどうかはわかりません。

でも私には新しい習慣になり得るものができました。