タピオカブーム 経済学と心理学
教える先生にもよるのですが、
カナダの先生は教科書にのっとって進めようとしません。
前にもお話したような気もするのですが、
教科書は使わない先生が多いですし、3章をやって7章に行き、5章に戻ったりします。全く手を付けない章も多数あります。特に最後の章はやりません。予習したい私の気持ち、踏みにじります。
そして、先生が重要と感じるトピックは本当にそこだけに的を絞って授業時間を費やす事があります。
経済の授業で、日本でも学んだ需要曲線と供給曲線が出てきました。
曲線の交わるところが価格と量を決める点です。
先生は今回この需要曲線と供給曲線にフォーカスして授業を進めたので、
どのような時に需要曲線が移動するのかなど理解できたように思いました。
しかし授業中先生が、
「これは需要の変化?それとも需要量の変化?」
と聞いてきました。
一瞬日本語でも「?」となります。
需要の変化?
需要量の変化?
このふたつは同じようで違うそうです。
需要の変化は需要の曲線を曲線ごと移動させます。
需要量の変化は曲線の位置は変わらず、曲線上を点が移動します。
意味はわかるのですが、まだちょっと腑に落ちていません。
英語で書かれた文章を英語で説明されているから意味が理解できなかったのかと思い、お家で日本語で復習したのですが、やっぱりよくわかりませんでした。
需要、つまり欲しいと思う気持ちの量に変化がなくとも値段が変わることを需要量に変化があったと言っているようです。課税などが需要量の変化の要因だそうなのですが、課税されたら価格が高くなるので買いたいと思う気持ちが少なくなるように思います。これって需要の変化ですよね?
......???? うーん。やっぱり腑に落ちない。
もうちょっとこれについてリサーチ続けます。納得したい。
前回の学期に経済学入門をとり、今回ミクロ経済を学んでいるのですが
経済学者さん達はきっと心理学が得意だと思います。
人が経済を動かすなら、人の心を読まないといけません。
人が欲しいと思うものは需要があるという事です。
その需要がどのくらい大きいものなのか、
どれほど続くものなのか、
その延びた需要の代わりに何が控えられているのか
次に人が欲するものはなんなのか....
たくさん人の心を読み、経済に落とし込んでいきます。
人一人の変化はとても小さい、けれど集まると経済を動かす動力になる。
日本のタピオカブームは経済学者より心理学者の方が予想し得た気がします。
経済学者さんはきっと心理学者です。逆に心理学者さんはとても優れた経済学者になりそうです。