人生のコルク
みなさんは何か心配事があったとき、どのように解決しますか?
私はまず
どこかで聞いた”心配事の90パーセントは実際には起こらない”を、自分に言い聞かせたり、
悩んでいても仕方がない、と気持ちの切り替えに挑んでみたり、
インターネットや本から自分が納得できる解決方法を探してみたり、
そして、友達や家族に相談したりします。
男性とは違い、女性の相談事は解決方法を聞きたいのではなくて、話を聞いてそして共感してもらいたいだけだ、と聞いたことがあるのですが、実際はどうなんでしょうか?
私の場合はぴったりはまる解決方法を教えて欲しいです。
日本にいたときに、どうしても解決しない悩みがありました。
何かを頑張れば解決するものではなかったので、どうしたらいいのかわからず友人に相談したことがあります。
その友人にはこのように言われました。
時間が経てば今よりも心配の気持ちは薄れる。けれど根本的な解決をしないと、悩みは姿を変えてまた訪れる。っと。
友人はコルクの絵を描いて説明してくれました。
人生の階段はコルクのようにくるくると上に上がります。
しかし階段には悩みという穴があるのです。
そこを超えないと階段を進むことはできません。
階段の穴を修復して超える、これが悩みを解決したことになります。
階段の穴をそのままにして超える、これは時間経過や一時的な解決方法で超えたことになります。
悩みが変われば穴は別の場所にも現れ、コルクの階段をを一周するのにいくつも穴があるかもしれません。
心配事の根本的な解決をせずコルクの階段を進んでいくと、同じ場所に穴が現れます。この穴の真下は前回の穴です。修復しないで進んでしまうとまた同じ状況で穴という悩みが現れてしまうのです。
穴は前回よりも大きくなっていたり、小さくなっていたり、
それまでに進んできた階段によって変わります。
でも人生の階段を進むうえでいつかは解決しないといけません。
しっかり穴を塞がないと穴はまた現れます。修復しないで何度も進んでしまうと穴は大きくなり過ぎて何をしても超えられなくなってしまいます。
私の友人は解決方法の糸口もいくつか話してくれました。
誰かと一緒に穴を塞いだり、穴が小さいときに直したり、少しずつ修理するのもいいよ、と。
穴をそのままにすると決断するのも、1つの対処方法なのかもしれません。
この話を聞いた時、これまで経験してきた悩みが根本的な部分で同じだと気がつき、私の気持ちは少し軽くなりました。
けれど、その時の穴はまだ塞ぐことはできていません。
今日はちょっと友人から聞いたこのコルクの話を思い出しました。
なんででしょう。
雨のせいで未来が遠いからかもしれません。