授業の受け方も多国籍
授業に皆さんなら何を持っていきますか?
筆記用具とノート、そして教科書。
日本の大学ではパソコンなどを授業の時にノートの代わりに使っている方のいるのでしょうか?
カナダの学校風景を少しご紹介します。
経済学の授業は主にスライドを使って先生が要点を解説するスタイルです。
テキストはありますが、買うかどうかは生徒次第。
私のクラスではほとんどの生徒がテキストを購入していません。
私は英語力に不安があり、授業の予習をしたかったのでテキストを買いました。
買わなくてもいいとは言われましたが、
こんなに買わない生徒が多いとは思いませんでした。驚きです。
会計学の授業では分厚い教科書を使って講義が進みます。
こちらの教科書は購入が必須でしたが、買わずに毎回クラスメートのテキストを見せてもらっている子もいます。
教科書は必ず買うものだ!と思っていました。
これもお国柄なのでしょうか。
カナダのカレッジではいろいろな国籍の生徒さんがいます。
インドから来ている生徒さんの多くは経済学の授業に何も持ってきません。男の子達はほとんどが身軽でクラスにやってきます。
インドの生徒さんのターバンはとってもカラフルです。オシャレ。
次回は小テストをやります、
と言われていても筆記用具すら持ってこない生徒さんもいます。
私は小テストの度に同じ子にペンを貸しています。
今では小テストの日の朝、自分の分とあのインドの男の子に貸す2本のペンが入っているのか確認しています。
授業の最中もスクリーンに映り出された内容が重要だと感じると、
生徒の何人かは席を立ち、携帯のカメラでパシャ!と写真をとります。
- 先生に許可を取らずに席を立つ
- 携帯で撮影する
私はしたことがなかったので、初回の授業の時は、
いろいろな国の生徒さん達の授業態度の違いにカルチャーショックを受けました。
講義の受け方も様々なんですね。
カナダの成績には授業中の積極性も関わってきます。
インド出身の生徒さん達の積極性は見習いたい。
わからない時はわからない、と発言します。
迷っている時は迷っている、と発言します。
「積極的〜」とはじめは思っていましたが、
最近では間違ってもいいから自分の考えを言っていよう!と
周りに感化されてきました。
みんなやらないと発言は怖いけれど、
みんな自由に発言するなら私もできます。
できないと思っていましたが、
やってみると日本人の私でもできました。
いいところはどんどん吸収する。
そして、授業態度など今まで日本でやってきたことで、
これからも続けた方がいい部分は変えずに続ける。
海外に来て、海外的なものの見方を身につけることはとてもいいことだと思います。
でも海外的なものの見方だけでは、それもまたひとつの見方でしかありません。
日本的なものの見方と海外的なものの見方二つを持つこと。
せっかく私は今、異国の地にいるので
多角的な考えが持てるようになりたいです。
ですが、今のところ私の指す異国的考え方とは
カナダ式ではなくインド式です。
それでもいいか。