とりあえず快適カナダ生活 SI’s diary

きっとカナダを好きになる

幸せドーナツ

ホームステイのご家族と夕ご飯を食べる時間は

カナダのニュースタイムです。

 

ごはんが終わった頃ニュースも終わり、

チャンネルはそのまま。

曜日によっては空港の検査官の取り締まりなど日本でもよく見る番組が始まります。

 

毎日何千、何万と言う荷物が海外からやってきます。

その中から小さな違法ドラッグを見つけ、取り締まらないといけません。見ていた番組はアメリカの空港のお話しでしたがどこの国でも大変です。危険を冒してまで、密輸しようと企む人がいます。

 

なぜ薬物はなくならないのでしょうか。

 

テレビを見ていたら、

麻薬は人をよくしないわ、と奥様が言いました。

ちょうど日本では沢尻エリカさんが逮捕された頃でした。

日本でも有名で、まだ若い女優さんが薬物で捕まりました。

と、お話ししましたら、奥様は

 「お金がたくさんあっても、有名になっても、

  幸せになれるか わからないわね。

  麻薬を使った時は

  幸せになったように思うのね。

  幸せにも波があるのに、

  少しでも幸せが下がってしまうと

  幸せだと思えなくなってしまう人もいるのね」

と話してくれました。

 

幸せを幸せと感じることができない人はとてもかわいそうです。

きっと辛い思いもして有名になったのに....

 

幸せにも波がある。

少し幸せが昨日より少なくても、

幸せと感じることができる人が本当に幸せな人なのかもしれません。

 

奥様は、

 「お金では幸せを保てないけど、

  やっぱり必要よね。

  時々おやつを買いたいでしょ?

  ドーナツ食べる?」

と言ってドーナツを出してくれました。

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クランベリーが入った甘いドーナツ

 

私はドーナツで幸せになれるラッキーなタイプの人間です。

誰かからもらえた優しさはすぐには下がらないように思います。

次の日もずっと私は幸せです。

 

違法ドラッグはどのようにしたら、なくすことができるのでしょう。

完全になくす方法はわからないのですが、

違法ドラッグの代わりが別の違法ドラッグしかないから減らすことが難しいように思います。違法ドラッグの代わりになるもの、何かその人の穴を埋めてあげられるものが必要です。

 

ドラッグは受け取った方は一瞬幸せになるかもしれませんが、

売った方は幸せにはなりません。お金が手に入るだけです。

でもそれがもし仮にドーナツなら、どうでしょうか。

 

もし幸せを感じることができなくて薬物に手を出してしまう人がいるなら、

ドーナツを私は買ってあげたいです。

もらった人が幸せになって、あげた私もその人が喜んでくれたら幸せになれます。

双方幸せです。

 

ドーナツはもちろん仮の話です。

でも、ドーナツのような双方をずっと幸せにするものが、

一方をしかも一瞬だけしか幸せにできない麻薬に負けるとは思えないんです。

 

麻薬を世界から減らすものがドーナツならいいのに。