カナダのリスから造語する
カラスなど人の生活に困ったことをする動物を総じて何と呼ぶのでしょうか。
害のある動物だから、害物とかかなぁ?と、思い
"害 動物" で調べたら害獣と出てきました。
Wikipediaによると、
害獣(がいじゅう)とは、人間活動に害をもたらす哺乳類に属する動物一般をさす言葉である。人間の多い地域では、家畜などの飼育動物以外はほとんどがこれに含まれる可能性がある。
だそうです。
カラスは哺乳類ではないので、害獣ではないです。
また調べましたら、害鳥との言葉がヒットしました。
なるほど、聞いたことありました、害鳥。カラスは害鳥の代表格。
人間生活に害があるだけで害獣、害鳥に害はないのでしょうが、
人間の使う分類なので害があるものになってしまったのですね。
哺乳類と鳥類をあえて別々の害扱いするのには何か意図があるのでしょうか。
少し話が逸れてしまいました。
カラスの話をしたかったのは、カナダでは、リスが害のある動物として分類されてることを知ったからです。
私の街は郊外なので野生の動物をたくさん見かけます。そんな中、一番多く見かける動物がリスなんです。
野良猫よりリス。
カラスよりリス。
リスの数にびっくりしてステイ先のご主人に話したら、
ここは都会のバンクーバーより自然が多く
そして、外敵が少ない。
もっと田舎に行くとリスの外敵が増えるから、リスは食べられてしまうそうです。
この街はちょうどリスが増えやすい環境なのです。
野生のリスは初めてなので、
私はかわいいなぁと、毎日見かけるリスに癒されていました。
少し前に、ホームステイ先の娘さんが来て、
家の倉庫をリスに荒らされた、とがっかりされてました。
奥様は庭のリンゴをかじられるし、今年はリスにいろいろされた、と。
リスには困ったものだと、皆さんリス被害で盛り上がってました。
日本でリス対策はどうしてるのか聞かれたので、
野生のリスを見たことがないし、
リス、かわいいのに、と返したら、
WHY?
と言われてしまいました。
カナダの 特にこの街では、リスは害獣なのです。
Wikipediaの定義ですと、家畜以外の動物は害獣です。リスは家畜化されてないので、日本でも害獣扱いです。
かわいいが理由では害獣から外されることはないのです。
でも、私の知るかわいいリスを害獣に分類したくない。
かわいいと言う曖昧で主観的な理由では害獣から外されないのであれば、
定義に1つ加えてほしいことがあります。
それは色なのです。
カナダのリスは真っ黒なんです。
これではかわいさが半減しています。見た目が害獣です。
絵を描きました、これです。
このリスがかわいくないのは私の画力のせいではなく、色が黒いからです。
1つ造語が浮かびました。
害獣と害鳥を総じて、害物と名付けます。
害物(がいぶつ)とは、人間活動に害をもたらす動物一般をさす言葉である。人間の多い地域では、家畜などの飼育動物以外はほとんどがこれに含まれる可能性がある。色は黒。
一文足したこの定義でなら、
日本人の思うかわいい茶色のリスは害物から外れ、
カナダ人の思う迷惑な黒いリスは害物です。
これで完璧です。